Seminar

今後のセミナー

タイトル年齢依存的な外部観衆の企業評価:企業の「年甲斐もない」行動と「年相応な」行動を市場はどう評価するか?
日時2020/1/24 16:30〜18:00
場所早稲田大学 早稲田キャンパス 11号館 13階 1312室
スピーカー三橋 平
所属早稲田大学
概要なぜ企業は年齢を重ねると、硬直化し、起業家精神を失い、そして、リスクを厭うようになるのか?従来の研究では、それは、企業年齢とともに、内部プロセス・構造に変化が起きるためであると説明してきた。一方、企業と外部観衆 (external audiences)のインターアクションに関する研究より、外部観衆はプロトタイプやカテゴリーを用いて企業評価を行い、また、企業は外部観衆の期待に応える形で行動することが知られている。そこで本研究では、企業が年齢と共に硬直化するのは、外部観衆の期待に応えた帰結ではないか、という仮説を立てた。具体的には、企業が「年甲斐もなく」リスクの伴う多角化を行うと低い評価を与え、「年相応の」リスクの伴わない多角化を行うと高い評価を与える、という仮説を立てた。さらに、企業には「年の功」があり、短期的な業績低下に対しては、企業は低い評価を与えない、という仮説を立てた。これらの仮説は現在も検証中であるが、今回は、その結果の一部を紹介する。具体的には、①米国上場企業の買収アナウンスメント後の累積異常収益率に関する分析、➁Amazon Mechanical Turkを用いたシナリオ実験の分析である。仮説の一部は支持され、「年寄りの冷や水」の考えに即し、外部観衆は評価を行っていることが明らかになった。

   
 本研究は定期的なセミナーを通じてシナジー効果を最大限に発揮させることにより、分野的発展性及び学術的生産性の高い研究を実現する。2004年以降現在に至るまで、本研究の参加メンバーが中心になって、早稲田大学産業経営研究所・大学院商学研究科経済学合同セミナー(金曜セミナー)を開催してきた。国内外から経済学を中心として、関連する様々な分野の有力研究者・若手研究者を招き、時には世界的な研究者を招聘した。初年度から3年間は月4回、現在は月2回(原則的に第2・4金曜日16時30分~18時)のペースで開催し、今回の科研費申請における発想の原点となった 本研究では、この金曜セミナーを発展的に強化することで、当研究の進展の力とする。




 本研究では、会計学の観点から、国際会計基準の受容及び意義について整理し、近年の契約理論等に基づく会計理論研究に依拠して、国際会計基準に焦点をあててそれが市場制度の発展にもたらす影響を理論的に解明する。同時に、実際の国際会計基準の受容過程を検証し、それが経済システムの発展状況に呼応してどのような問題を引き起こすのかを検討する。会計学や経営学など関係するビジネス分野における研究フロンティアをメンバー間で共有するため、学内外から最適な専門家を招聘し、研究会や講演会を開催する。 





 本研究では、メカニズムデザインの理論、慣習や規範形成のゲーム理論的、及び比較歴史制度分析などに基づいて、市場の創設及び市場の制度的基盤について歴史的・理論的な枠組みを構築する。また、開発経済学領域の研究者が中心になり、ASEAN諸国、南アジアの島嶼国、サブ・サハラアフリカ諸国などの市場経済基盤が十分に成熟していない地域において、固有の商慣習などを含む取引慣行や規範、あるいは経済制度がどのように構築されているのかを調査し、それらの知見に基づいて、近年の経済のグローバル化及び国際会計基準等の国際的な制度の基準化(経済制度に関する国際協調)がこれらの諸国の経済発展にいかなる影響を及ぼし得るかを研究する。メンバー間で関連する経済学理論と途上国の会計制度やビジネス慣習を共有するため、最適な専門家を招聘し、公開連続講座や講演会を開催する。